vol.97 モノクロームの世界 展
所蔵品による企画展!第49弾
【 モノクロームの世界展 ― ルオー、長谷川潔、ジョングルーエン、アバチ 他 ― 】
会期 10月5日(日)~10月26日(日)
雪舟に代表される水墨画は、黒一色の世界です。モノクロームの作品は、鉛筆や黒インク、コンテで描かれた作品もありますが、版画作品では、エッチングやメゾチント、アクアチントなど技法もさまざまです。
若かりし頃に清春白樺美術館によく足を運んでいました。武者小路実篤や志賀直哉など白樺派の作家たちが愛した梅原龍三郎や中川一政などを所蔵していますが、お目当ては、ジョルジュ・ルオーの礼拝堂でミセレーレの銅版画に浸ることでした。コンクリート打ちっ放しの壁面いっぱいに作品が掛けられている静寂な空間でしばし時を忘れて佇んでいると喧噪とした日常を忘れることができました。
モノクロームの作品は、一見して暗い印象ですが何段階もの黒色の階調で表現されていて奥深く想像力をかきたてられます。
本展では、ルオーのミセレーレを始め、長谷川潔、斎藤カオルのメゾチント作品、ジョングルーエン、阿部修二の写真作品、少し彩りを添えてマリオ・アバチのカラーメゾチント作品を展示販売します。いよいよ芸術の秋の始まり、皆様のご来廊をお待ちしております。
*作品の一部を順次インスタグラムにアップしていきます(^^♪ @aoyamasatog
*Nagoya art news No.205(URL:http://artnews.jp)掲載中
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